« BRM泉佐野607・400キロ  串本まで | トップページ | BRM泉佐野607・400キロ 怒りの水越峠・涙の雄の山峠 »

BRM泉佐野607・400キロ  夜の雨

これは去年泉佐野200試走の時に使った「100均カッパ・改」。前をちゃんと止めてませんが、ちゃんと止めれば自転車用に前短く、後ろが長い雨具となります、なる筈でした。

でも、走り出すと目算は外れました。膝丈で切ったと思ったズボンは走り出すと膝より大分上まで上がってきます。その上風が強いので雨が風と共に入り込んで雨具を着ているのにレーパンのお尻のほうまでびっしょりと濡れてしまいました。前も短く切りすぎてお腹が濡れます。袖もめくれ上がってくるし、と、ちょっとした雨よけ風除け程度にしか役割を果たしてないことに気づきます。

でも、バルムを塗るはずだったから、これしか持ってきてないヨ・・・(泣)・・・

「タイガーバームを塗るとか (^^;」腹ポンが言ってますが、シンガポールじゃないんだから、そんなの売ってないよ・・・・(;_;)。

sign01そうだ!メンソレータムを買って塗ったらどうだろう?と思いつきましたが、「メンソールやし・・(^^;・めっちゃひんやりじゃないか?bomb」と気づいて思いとどまります。

泣いても笑ってもコレで走るしかなさそうです。

「1人、リタイアです!」と叫んでPC4串本のローソン(有人チェック)に滑り込みます。今思えばここでひらまつさんが温泉で遊んでいることをちくちく、チクっておくんでした (笑)

腹ポンがここでウィンドブレーカーを脱ぎ、濡れた服を着替えて雨具を着、補給食を食べる間、30分以上待っていました。私はここでタイツを長いのに変えるかどうか悩みましたが、モンベルの上下のジオラインは水を含みやすく、風に当たると逆に熱を奪いそうで諦めます。

唯一の救いは、和歌山の海ベリは流石南国、雨は降っても気温は高いこと。走って体を温めればこのままでも行ける  か  も  知れないと思いました。ダメ か も しれない、とも思いましたけどweep

「雨の夜間走行は初めてです・・・不安です・・・」思わずスタッフの方に弱音を吐きます。ざあざあと降る雨を見ながら腹ポンの準備が整うのを待っていると、走り出すのがコワイ(泣)。今223キロ地点、419キロゴールまであと200キロ近く残っています。

今までこんなに不安になったことはありません。濡れそぼったまま、暗い雨を凝然と眺めます。

「お待たせ、行く?」とシューズカバーまで嵌めた完全防備の腹ポン。「うん。もう、これ以上ここに居ても仕方ないよ・・・・。」と答えて自分を20時10分、無理無理PCから引きづり出します。

走り出すと濡れて冷え切った体は風を受けてガタガタ震えてきます。なんて寒いんだろう・・。

「きっと走れば温もる!」そう信じてペダルを回します。その時「もう、止まれないなあ・・・」と気づきます。止まれば途端に体が冷えてしまいます。次のPCまで70キロ、ノンストップで走るしかないと覚悟をきめます。

南下する道は向かい風が酷く、悩まされます。でも、この酷風ももう直ぐ福音に変わる筈。紀伊半島の南の端を越えて、紀伊半島の西側を北上するからです。

・・・・・でも・・・・全然福音はいっかなやってこない。一瞬追い風になるときもありますが、なぜかずっと向かい風。しかも強風。カッパの帽子は背中で凧のように風を受けてますし、雨具自体もパタパタと風を孕みます。「行きも帰りも向かい風の法則やな・・・(--)」ジテツウで学んだ諦観で自分を慰めます。

「雨やし、ゆっくり安全に行こう!」と前の腹ポンが叫んでますけど、ゆっくりしか行けません・・・・(泣

微妙に道はアップダウンを繰り返します。でも、それほどイヤミなアップダウンじゃありません。餘部に行くまでの海沿いの道みたいなのを予想していたのですが、あれほど傾斜が急でもなく、坂が続くわけでもなく。随分楽です。フロントをインナーに落として出来るだけ無理のないギアで登ります。でも、このあたりからリア変速器の調子が悪いのかエルゴの調子が悪いのかわかりませんが、ロー側にチェーンがなかなか落ちなくなってきました。段々めんどくさくなって、エイヤっ!と無理なギアで登ってしまうことが多くなります。

この無理が段々あとから利いてきます。

無理をしているのは腹ポンも同じ。私が「きつい風やなっ」くらいで済んでいる間、先頭の腹ポンも風を受けて消耗していたのですね。登り坂でさーっと先に上ってしまうことが多くなります。これは、腹ポンも余裕がなくなってきている印です。急に

「お茶がなくなった。どこかでお茶買って何か食べたい。」と言ってきました。走り出して1時間くらいした時かなあ・・・。「さっきのPCで買ったんちゃうん?」と驚きます。腹ポンは調子の良い時はあんまりお茶が減らない人なのです。私よりもお茶が減るということは・・・・・・腹ポンも大分疲れてきたんですねえ。。。(愕然)。。。。暗いので判りませんが展望台のようなところに自販機があったのでそこでお茶を買います。でも、腹ポンが補給を食べているのを待っていると寒くて寒くて・・・(;_;)

「ゴメン、腹ポン、ゆっくり行くから1人で行かせて。寒い・・(;_;)」

そこから1人で走り出します。雨はもうそれほど強くなく、風も吹き飛ばされそうって程でもありません。1人淡々とペダルを回していると「ああ、ブルベってこういうもんなのかなあ」と思えてきます。楽しいお遊びブルベは串本で終わりました。どんなに辛くても淡々とゴールを目指すブルベが始まったような気がしました。

今まで他の人はこんなブルベを走ってたんやなあ・・・・と気づきます。私は他の人に甘えてきただけ。

右手に自販機の明かりが見えて、道の駅らしい。自販機に立てかけさせた自転車のシルエットが黒く浮かび上がってます。

「仲間や・・・」涙が出そうになるほど嬉しい。話すことはなくても、この道の上を皆、それぞれに頑張って走っているんだ。

時々後ろを見て腹ポンが来ないか見ます。追い付いてくるに決まってますけど、明かりが見えると嬉しいんだけど・・・・。何十分経った時、さっと足元だけ照らされたかと思うと『追い付いた!」と腹ポンが横に並んでました。

自転車ってほんま、ちっこい明かりやなあ、と思いました。車だったら遠くから直ぐにわかるのに。でも、そのちっこい明かりがスゴク嬉しい。ちっこい明かりに乗った腹ポンははあはあ大きな息をしていて、今までの1人の空間と違ってスゴク暖かい。

二人で走ります。「PCまであと30キロ」「あと20キロ」腹ぽんが珍しくカウントする。だいぶ疲れているみたい・・・。あと10キロを切ったあたりから、ほんま苦しそうになりました。

「私、ひくわ」とうとう先頭を変わります。このころになると雨もほぼやんで風もたいしたことないし♪たまには奥さんがガンバリマッス♪

PC5に着くと、沢山の海苔が居ましたヨ!嬉しかった~。前後に人が居ないと余計に厳しく感じますもん。

ここで都古さんご夫婦と少し話をします。「雨はもう大丈夫そうですね」ということで私も役立たずのカッパをゴミ箱にぽいして、ウィンドブレーカーに着替え、合わせて濡れた服を着替えます。

「あとゴールまで120キロですよ」と都古さんの旦那に教えてもらいます。120キロ!随分近いような?しかも雨はほぼ止みました(^^)。まだ11時過ぎ(だったと思う)、ゴール制限時間までに12時間あるわけです。これなら完走マチガイナイっ♪

今から思うとあと120キロと聞いて喜ぶ方もどうかしてますが、時間を考えると「楽勝」の文字が浮かびました。

大喜びで補給食を食べ、着替えてすっぱり気分は最高!(^0^)夜中にハイになる私(笑

行っくよ~♪腹ぽん~♪と、PC5を後にして、先頭にたって「私がひいてあげる♪」と走り出したのでありました。気分良く走り出すと知らない海苔が一人後ろに居ます。気にせず走っていると、後方に千切れたみたいです。誰だったんだろー?まあ、いいや。

しばらく走っていると42号線は海沿いを離れまたもやUPDOWNを繰り返します。「これって175号線みたいヤナー」と思いつつ。登りになると疲れていても腹ぽん、スピードに乗せて上がって行ってしまいます。先頭を引く夢はあえなく終了 (^^;)

もっと引いてあげたかったヨー♪・・・まあ、いいや♪

|

« BRM泉佐野607・400キロ  串本まで | トップページ | BRM泉佐野607・400キロ 怒りの水越峠・涙の雄の山峠 »

ブルベ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/531167/43611394

この記事へのトラックバック一覧です: BRM泉佐野607・400キロ  夜の雨:

« BRM泉佐野607・400キロ  串本まで | トップページ | BRM泉佐野607・400キロ 怒りの水越峠・涙の雄の山峠 »