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BRM425 To see the sea !!  ②

     2.本編その2(かぞえ切れない雨 つづき)

P4250010  まみぞーさんご夫婦に「出発時刻に遅れられたのですか?」とお聞きすると「イエ、いつものことです。準備が遅いので。」と軽く答えられます。そののんびりとして調子にちょっと吃驚します。実はこの新鮮な驚きはその後なんども味わうことになるのですが、その時はまだそのことを知りません。

腹ポンが追いついて4人で暫く走ります。ずっとまみぞーさんが引いて下さっているので腹ポンがすっと前に出て引き始めますが私のオルトリーブのサドルバックの口が開きかけているとのことで信号で路肩に止まります。その間にまみぞーさんと奥さんは行ってしまいました。

雨はぜんぜん止む気配もありません。二人で走りだしますがこの時暑かったか寒かったかまるで覚えていません。ただ、去年の近畿200キロの雪ブルベでは雨具てすばらしいと思えたのに、今回はなんだかそうも思えなかったです。雨がどこからともなく進入してしてくる感じ。防水が落ちたのでしょうか?それとも雨量が多いのでどうしても雨が入ってくるのでしょうか。じわじわと服が濡れていく感じが気持ち悪いのです。濡れていくにつれて濡れたところが寒くなっていきます。

出発から23キロ、左折する交差点を見落としてミスコースをします。何キロか走ってふとGPSをしげしげと見た腹ポンが気づいて「ゴメン」と謝りながらUターンです。暫くして復帰すると左手のスーパーらしきところにまみぞーさん達が自転車を置いておられるのを見ます。

・・・・・・私も休みたい・・・・と思いました。この頃一段と雨が激しくて道路を打つ雨が一面に跳ね上がっていました。でも、私の今日のペースはどうしようもなく遅いのです。冴えないのです。

「超亀には超亀なりの走りがあるのだ。ゆっくり休みなしの亀なりの走りでだって走りきれる筈サ・・・・・・・・・・・・・・・でも・・・・・でも・・ホントニ??・・・イヤいけるさ?」自問自答を繰り返します。自分でもまったく自信が持てません。暫くするとアップダウン区間に入ります。暑くて暑くて仕方なく、そこから雨が進入しますが自分でもどれくらい濡れてきているのか良く判らないまま少し寛げ気味で走りました。

下りになると腕も胸元も寒くて寒くて(泣)。濡れてしまった上にどうもこの雨具は風を通すよう。きっちりと閉めても閉めても寒いのです。これ以降PC1まで登りと寒さとの戦いになります。いつもなら登りが遅い分、下りで取り返すのですが寒くて時速25キロくらいしか出せませんでした。腹ポンは何も言わずにペースを合わせてくれます。時折「大丈夫?」と聞いてくるのは、やっぱり私の様子がいつもと違うのだろうなあ、とぼんやり思います。

「狛犬の交差点!」(50キロ地点)と指差しながら叫ぶ腹ポンの声にはっとして目を上げると巨大な狛犬が二体並んで座っていました。P4250011

参道の両脇に居るものと思い込んでいたので、こんな風に仲良く並んでいると驚きます。美濃焼きの世界一の狛犬だそうですが、なんとなく中国チックやなと思いながら通過します。

暫くして木曽川にたどり着きます。

Img_9763  武並橋(79キロ地点)(写真はシイナさんのサイトから頂きました。)。

綺麗な緑色の川と赤い橋がとても美しくて写真を撮りたいと思いましたが、雨の中携帯を引っ張り出すことは出来ません。それにそういう余裕もなくしてしまってました。

その後登ったり下ったりをやたら繰り返して10時半ごろ、PC1のサークルK(95キロ地点)に到着です。出発してから5時間半、飲まず食わずで休みもせずにここまで。疲れきりました。寒くて寒くてどうしようもなく、「PC1はまだかな・・・」と腹ポンに聞いてみたりしてました。調子はぜんぜんダメダメ。

Img_9775 トイレに行くと雨具を着ている筈の上のジャージも下のタイツもびっしょりと濡れていることに驚いてしまいます。そりゃ寒い筈だわ・・・・。

折り返し地点で着替える筈でしたが寒いものは仕方ありませんし、折り返しまで行けるかどうかも危うくなってきたので上のジャージを着替えてしまいます。冬物の長袖です。着替えると大分気分が良くなりましたが、これで乾いた着替えはなくなってしまいました。本当はここでリタイヤしようかとも思ってました。ここからなら名古屋になんとか自走で帰ることも可能です。今の私の調子では完走はムリ、どこでリタイアするかだけだなあ、と思いはじめていました。尾澤代表が顔色の悪い私を見て「こういう日は下呂温泉でリタイアして、温泉に一泊して帰るのが一番賢い選択かも」とおっしゃいます。

なんと素敵な響き・・・・・下呂温泉でぬくぬくと♪一泊♪shine 雨天走行とは大違いshine

このプランが光り輝くように感じられた私です。なんとしても下呂までは行こう、着替えもしたしそこまでならいける。下呂でどうするか考えよう。

走り出すと乾いた衣類は肌に心地よく、補給も出来てペダルはいきなり軽くなります。と、腹ポンが後ろを振り向いて、「100均雨具を雨具の下に重ねたらどうだろう?」と言ってきました。ちょうど折りよく公園のトイレがあります。そこで「雨具2枚重ね」を仕込みます。

走り出すと通気性のまったく無い100均雨具が功を奏して風の進入を防ぐのです。寒くありません!!確かに暑いかもしれませんが、濡れるのはどちらも同じです。賽の神峠まで上りでは暑苦しくて汗をいっぱいかきます。でも今にして思えばこの「どんだけ汗が出るねん!」って程汗をかいたのが良かったのかも。なんだかサウナに入ったように気分が良くなりました (^^;

Img_7469  賽の神トンネル手前(120キロ)。左手にご注目。

手鼻を噛んだあとのようです・・・(情けな~)。ずっと鼻水が止まらず、行きの300キロはずっと手鼻を飛ばしながら走ってました。

Img_7468  比べて余裕の腹ポン。

かっちょいい。惚れ直しました。

Img_7363加えてこれがひらまつ監督とクラインさん。

楽しげです♪いいコンビですネ。

でも調子が良いなあと思ったのはすぐに終わってしまいます。次の舞台峠、それを越えたあたりで酷くしんどくなってしまいます。今回のブルベは不思議なことに登りはそれほど苦にならず、平地と下りがしんどくてスピードが上がらずに苦戦しました。もう下呂温泉だとわかっていながら、「腹ポン、少し休ませて・・」と後ろから声をかけて休まざるを得ないのです。下呂の手前でお握りを食べます。雨具の内ポケットに入れていたのですが、三角お結びの角の部分は濡れてびしょびしょでした。濡れているだけなら、まあ、良いのですが100均カッパについていた化学物質がついたようで、なんとも苦いのです。毒の味のするお握りにいつの間にか変身していて情けなくなります。

走り出すとすぐに腹ポンが止まります。パンクのよう。雨の中路肩でチューブラータイヤを交換します。私はお陰で少し休めた感じ。手早く交換してまた下呂を目指します。

下呂温泉は大体150キロ地点。富山までの半分の地点です。雨は強くなったり弱くなったりしながら降りつづけていました。温泉街のコンビニで補給食を買います。少し口にしますが、プリン程度だったと思います。今から思えば補給が少なすぎたのです。いつもならトレイルミックスなどを走りながら食べ続けているので、コンビニ等の補給はそれほど頑張って食べる必要もなく、そのままの調子で食べてました。でも今回は雨で走行中の補給はまったくとる事が出来ていなかったのでした。

「どうする?大丈夫?高山まで行く?」と腹ポンが聞いてきます。どうでしょう。なんとなくもう少し高山くらいなら走れそうな気がします。高山200キロ地点でDNF・途中リタイアで良いんじゃないかな~と薄らぼんやりと考えます。

「行けるよ。行こう」と答えます。でも腹ポンの顔を見るとそれで良いのかと思う。私が無理にブルベに参加したばかりに腹ポンまでDNFに巻き添えしようとしているのです。情けなさと申し訳なさがキリキリと胸を穿ちます。

  2.本編その3(死に所~DNF地点を探す)

「高山まで行ったら・・・・高山まで行ったらDNFしよう。DNF出来る。」腹ポンには申し訳ない気持ちだけど、体が言うことを聞かない。もう無理だ(泣く)。雨の中を走っていても、どうして自分がこんな雨の中、びしょびしょで走り続けているのかまったく理解が出来なくなっていました。

でも腹ポンは絶対にDNFという言葉を口にしないのです。「高山まで行こう。とにかく高山まで。そこで考えたら良いやん。」努めて明るく言ってます。「頑張れ!もうちょっとやん。高山まで行ったら富山まで下り基調や!」とも。

マジマジと顔を見ます。高山と富山の間には今回の旅で一番大きな峠が待ち構えているはずです。それでも「下り基調」と言い切るこの人は・・・。

・・・・・・・・・・・腹ポンはどうしても富山に行きたいのだ。

気づきます。今回のブルベは「日本海まで走りたい」というのは腹ポンも同じ。富山まで走りたいと願っているのです。胸が苦しくなる。私も頑張らないといけないのは判ってる。でも頑張れるかな。力なく頷いて見せますが、そのまま俯いてしまいました。

高山までは向かい風です。ふらふらと走ります。登りで12キロ毎時、平地で18キロ毎時。なんでこんなに差がないの。。。。(泣き笑い)。宮峠を超えてもそこからの下りは超のそのそです。自分でもへたれていても登り区間だけはしっかりと走っているな、と思いつつ、それが不思議でした。高山手前でどうしても走れなくなり腹ポンのフロントバックからリンゴディニッシュを貰って食べます。自分でも目がうつろになっているのがわかります。「ハンガーノックだ!!」とここにきてようやっと気づきます。補給食はそれほど持ってなかったので高山PC2(200キロ地点)で何か食べよう、それだけを心において走り出します。

高山PC2はローソン。17時前に到着します。暖かくてカロリーのあるもの。カップラーメンを買い、熱いラーメンを啜り上げた時の感動。

美味しい・・・・weep・・・・暖かい食べ物ってこんなに体が喜ぶんだ。たんまり食べてスタッフの方と話をします。主催の方の話だと雪深いここらあたりのバス停はドアがあって中で仮眠するのに最適だとのこと。高山に帰ってこれるかどうかは判らないまま、その情報は有り難く頂きます。

ここでゆーばーばさんと再会します。これまでも何回かPCごとにお会いしてました。今年の名古屋200キロを一緒にゴールした三田の海苔さんです。お一人でマイペースで進んで居られるようで、その強さにいつも感服してしまいます。一足先にPCを出て行かれましたが、サドルにつけたボトルゲージにはバナナを2本危なかしく挿してはります。「多分落っことすかな~」と言いながら出て行かれました。私も食べると元気になったのが自分でも良くわかります。これならなんとか富山まで行けるかもしれません。いや、行くのだ。腹ぽんのためにもなんとしても。富山についたら後は野となれ山となれだ(イヤ、山は困るナ)。

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