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To see the Sea!! 名古屋ブルベ600キロ④

 7.本編その6(おうちへ帰ろう!)

下り始めると寒い。風が濡れた服をどんどん冷やしていきます。

「ああ~・・・・高山で熱いお風呂に入りたい・・・」思うのはそれだけ。下りきったあたりでは体が冷え切って脚が回らなくなっていました。ケイデンスを上げて走ろうとしても時速20キロを切ってしか走れません。

と、ここでゆーばーばーさんにお会いします。仮眠をとらずに夜中かけて峠を越え、寒さのあまりコンビニに寄ってうどんを食べてきたところだそうです。暫くお話してましたが、こっちのペースが上がらないので「寒いからスピード上げていきますわ」とゴリゴリと漕いで走っていかれました。何時もながら凄いパワー、体力だわ~(@@)と感動してお見送りしました。

と、その時右手に「コインランドリー」の建物が目に入ってきます。ここでハっと思い出しのたのはひらまつさんが「せとうちブルベ」の時に貸してくれた「ロングライドに出かけよう」という本の一節。峠を下って寒くて体が動かなくなった時、コインランドリーで暖をとる技が紹介されていました。「あそこに行こう!!」と腹ぽんと駆け込もうとすると、さっぱりした顔で出てくるブルベスト一名。「おお!あなたもですか」と同じ穴のムジナ同志のご挨拶。

コインランドリーに入ると暖房しているのではないかと思うほど暖かでした。機械をみると「完走機」なんてあるじゃないですか~♪・・・・<「乾燥機」です、ハイ (^^;。8分100円という超お得ぶり。早速濡れてしまっていた替えのジャージをサドルバックから出して放り込みます。と、自分が今着てる服も乾かしたい・・・・でも、ジャージを脱いじゃうと裸んぼさんになっちゃうんだよね?coldsweats01  でもこのチャンスを逃したらあと200キロずっと濡れたまま・・・・(悩)・・・雨が上がっても雨具を脱いだら濡れたジャージだと寒いだけ・・・

ままよ!!!「腹ぽん、誰かきたら教えてね!!」

と言い置いて店の奥のほうですっぱり脱いでしまいます。雨具を脱いでジャージをエイヤっと脱ぐと慌ててもう一度雨具を着ます。これで無事裸ンボ峠は越え、意気揚々とジャージも乾燥機に放り込みます。この峠は帰りにまた越えないといけないのですが。流石にタイツはよう脱ぎませんでした・・・(あまりに危険すぎる峠ぢゃ!)。

あとは8分間待つのじゃぞ!と待っている間に補給食も食べます。温くて笑顔がこぼれます。乾燥機を開けると完全とは言いませんがかなり乾いた衣類がそこにありました。慌ててジャージを着るとむわぁ~っと暖かい!!大成功。思わずにっこりとします。準備を済ますとあとはPC4高山のローソン目指して走ります。温まった体はスピードを順調に上げ、向かい風の中を7時45分到着。既にクラインさんとゆーばーばーさんが到着しておられました。クラインさんは仮眠せずに峠を越え、ここローソンで仮眠されたそうで歯の根がガチガチと合わないくらい体が冷え切って居られました。「こんな処で寝るなんて!?」と思わず声を上げてしまいます。早速朝ごはんを食べます。暫くするとひらまつ監督が滑り込んできます。これで全員また揃いました。

「あのご夫婦は??」と心配しているとまみぞーさんご夫婦がギリギリで滑り込んでこられました。なんと8時4分制限時間1分前という名人ぶりです♪やろうと思ってもなかなかこういうことは出来るものじゃありません。

ここで暫く休んでまたひらまつさん、クラインさん、ゆーばーばーさん、腹ぽん、私の5人で国道41号線飛騨街道を下呂温泉目指して走り出します。先頭は腹ぽん、向かい風をものともせずに引いていきます。暫くすると宮峠800mの登り。クラインさんが軽く登っていかれる後ろを離れて追尾していると頂上で尾澤代表がカメラを構えておられました。K氏と尾澤さん、このお二人はこのブルベをずっと600キロ見守りつづけて追いかけ続けてくださっているようです。そのご苦労になんだか心が温かくなります。

峠を越えるとクラインさんが先行して見当たりません。ひらまつさんも下りで追いついてきそうなものですが・・・。次の下呂で合流できるだろうとそのまま進んでいるとどこからともなく現れたクラインさんが「道の駅なぎさでひらまつさんと遭いました。一寝入りするそうです。」と教えてくれます。ここから大垣内の交差点を曲がり、川沿いの道を下ります。行きは向かい風だったこの区間、なぜか帰りも向かい風です。景色は良いのですが生憎の雨。山は水蒸気を上げ続け、カッパは着続けですが、「帰り道」「ここから200キロ走ればおうちに帰れる」という気持ちがDNFするという気持ちを見事に追い払ってました。

下呂のコンビニに到着して早めのお昼ごはんを食べていると、まみぞーさんご夫婦が通りかかり「あ、休もう」と寄っていかれます。そこにひらまつさんも到着。また全員揃いました(笑)。ここでしっかりと食べたあと5人で出発です。この後舞台峠を越えるぐらいまでは楽しく走りました。でもその後下りが続き始めると、眠気が襲ってきます。どうしましょう・・・。

一瞬意識が飛んで車線側に出て行くことが何度あったか・・・(^^;・・・10回以上。眠いので下りでスピードも出ず、皆に迷惑を掛け始めました。どうしたもんか考えます。

「そうだスリルだ!」ということで下りでは慎重な腹ぽんを追い抜かして思いっきり突っ込むことします。あっという間に目は覚め、びゅーんと下る楽しさにワクワクします。でもそれも傾斜があるうちだけ。平地になるとまたもや眠気が襲ってきます。ひらまつさんも眠いとのことで「道の駅・花街道付知で休んでから行きます」と離れていかれます。私は大丈夫といったものの、その後また眠くて眠くてsleepysleepy 「やっぱり私もどっかで仮眠する」と言うと「PC5の時間がギリギリだから急がないと」と腹ぽんにムッとして言われます。眠っている暇はないんだ・・・。行くしかないのだ~~、と思っていると優しい(?)腹ぽんはスピードを上げ、付いて行くのが精一杯くらいにしてくれるのです、ハイ。

「ぐぇ~~~、速い~~~~」と必死で付いていくとゆーばーばーさんが千切れて腹ぽんとクラインさんと私だけ。眠気はお陰ですっかり消えました。PC5最後のPCについたのが14時半過ぎ。14時56分のクローズの25分前でした。

ここで暫く補給・談笑をして休み、「強眠打破」という眠気覚ましをクラインさんに進められて飲みます。「もうそろそろ出ないとゴールが危ない」とひらまつさんに促され出発します。でも、まみぞーさんご夫婦は悠然と休憩。そののんびりとした余裕に驚きつつも、大丈夫かなと少し心配になりつつコンビニを出ます。ここからゴールまで100キロありません。二桁の距離しかないんです♪素晴らしい~♪ゴールは近い♪

でも、往路にこなしたアップダウンが待ち構えていることを思うとちょっとブルー。上がったり下がったり忙しかったんですが、あれって意外と体力を奪うのです。文句を言っても仕方ないということで走り始めます。「強眠打破」が利いたらしく眠気はありません。川沿いの道に入って武並橋を渡ります。「おお、懐かしい。」なんて言ってる場合じゃないことに気づきます。

「うおっ、勾配13パーセント!うおっキツっ」とポラールが表示する勾配を読みながら御自分を鼓舞している(多分)ゆーばーばーさん。「斜度は聞きたくなーーい♪」と横を抜けます。往路でこんなに下ったっけ??と首をかしげながらえっちらおっちらと登り上げます。

ここでゆーばーばーさんが見えなくなりました。下りが早い方なので次の下りで追いついてこられるだろうと思っていたらひらまつさんしか来ない・・・・。不思議に思いながらもそのまま走ります。ゴールでお聞きするとチェーンが切れたとのこと。申し訳ないことをしました。

その後もあっぷあっぷだうんだうん、あっぷだうん、と繰り返しいい加減嫌気が差してきた頃、あと20キロ地点の交差点のコンビニで一休み。もう坂は見たくないと思いますが、小物ながらアップダウンはまだ続くようです。飲み物を補給します。それから一気にゴールまで。やっとこさ平地に入ると腹ポンの引きが強くなります。

「そんなに急がなくても間に合うんだけど・・・」と思うも遅れるわけにもいかず、筋肉痛で痛む脚を叱咤激励して最後の市街地を進みます。

ついに堤防道路、矢作川沿いの道に出ます。ここからは3キロほど。ちょっと速度を落として。ひらまつさんが併走してます。

「あ!あそこや!!灯が!」

P4260025  ゴール!!

20時35分、39時間35分で完走です。

自転車を降りると脚がふらついてコケそうになりました。

暫くするとまみぞーさんご夫婦、ゆーばーばーさんが入ってこられます。

皆で完走を喜び合います。走り始めた時は完走できるとは思ってませんでした。でも、蓋を開けると仲間は全員完走です。

私が完走できたのは腹ポン始め、仲間のお陰です。今回振り返ってみると、仲間と走った区間はヘタレながらも苦しさはそれほど感じませんでした。腹ぽんと二人になった時甘えが出るのか苦しさが表に出てきます。

仲間で走れば苦しさは5分の1、楽しさは5倍

そんな感じ。私にはないものを持っている人たち。例えばひらまつさんのしなやかな緻密さと同居するなんでも楽しむ姿勢。クラインさんの爽やかで真面目な気持ちよさ。腹ポンの深い自転車の知識と経験と温かい体力。ゆーばーばさんの無尽蔵な体力と地図読み能力。そんなお互いにないものをお互いに認め合っているからこそ一緒に走れたのだと思います。私にもほかの人にはないナニかがあって、それが他の人を力づけれたら良いのだけれど。

ゴールスタッフの方も喜んでくれはりました「良く走りきりましたね」と。「待っても待ってもなかなか完走者が来てくれなくて (^^;」とも。完走12人、私たちビリっけつ組とトップグループとは9時間近い差があります。その間ずっとチラホラとやってくるブルベストを待ってて下さったんです。そりゃ大変だったしょう。

最後に素敵な「To see the Sea」コースを設定して下さり、ずっと600キロを車で見守りつづけ無事ブルベを開催して下さった名古屋ランドヌールクラブのK氏と代表に心からお礼を。出来ればまた 晴れsun の日にまた走りたいコースです(^^)

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受信: 2009年5月14日 (木) 04時36分

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